「AIで採用を効率化したのに、なぜか“いい人”に出会えない」——それ、面接官の“好み”が基準になっているせいかもしれません

「うちもそろそろAIを使って、採用を効率化しないと」——2026年に入り、そんな声を社内で耳にする機会が増えていないでしょうか。

応募者対応の自動化、書類選考のスクリーニング、面接日程の調整。AIでできることは確かに増えました。実際に導入してみて、「作業は楽になった」と感じている会社も多いはずです。

けれど、少し立ち止まって振り返ってみてください。AIを導入して業務は効率化されたはずなのに、「本当に欲しい人材に出会えている実感」は、以前とそれほど変わっていない——そんなふうに感じることはありませんか。

AIがどれだけ候補者を選び出しても、最後に「この人にしよう」と決めるのは、やはり面接官です。そして実はここに、多くの会社が見過ごしている落とし穴があります。今日は、AI活用が当たり前になりつつある今だからこそ考えたい、「面接官の個人的な好み」という、昔からある、けれど意外と向き合われてこなかったテーマについて、一緒に考えてみたいと思います。


1.「AIが選んでくれる」という安心感が、実は思考停止のはじまり

AIを導入すると、多くの会社は「これで採用の判断が客観的になる」と感じます。データに基づいてスクリーニングされた候補者が並ぶのを見ると、「もう属人的な判断からは卒業できた」という安心感すら生まれるかもしれません。

けれど、AIが担っているのは、あくまで「候補者を絞り込むところまで」です。最終的に「会う」「合格にする」「内定を出す」という一番大事な判断は、結局のところ人間である面接官に委ねられています。

つまり、AIを入れたからといって、面接官一人ひとりの中にある「なんとなくこの人は良さそう」「なんとなく違う気がする」という感覚そのものが消えてなくなるわけではないのです。むしろ、前段階が効率化された分、最後の「人の判断」の重みは、以前よりも大きくなっているとさえ言えるかもしれません。


2.合否を分けているのは、スコアではなく「面接官の一言」ということ

面接が終わったあと、「どうでした?」と聞かれて、面接官がどう答えるかを思い出してみてください。

「悪くはなかったですけど、なんとなく決め手に欠けるというか」「経歴は申し分ないんですけど、うちの空気に合うかどうか」——こうした感覚的な一言が、実は合否を左右していることは少なくありません。

もちろん、こうした「感覚」がすべて悪いわけではありません。長年の経験から来る勘が、的確な判断につながることもあります。問題は、その感覚が「なぜそう感じたのか」を言葉にされないまま、合否の理由になってしまっていることです。

御社では、面接官が「良い」と感じた理由と、別の面接官が「良い」と感じた理由が、同じ物差しで測られていると言い切れるでしょうか。もし面接官によって物差しがバラバラなら、AIがどれだけ精度良く候補者を絞り込んでも、最後の関門で結果は毎回変わってしまいます。


3.「好み」で選ぶこと自体は、本当に悪いことなのでしょうか

ここで、少し視点を変えてみましょう。「面接官の好みで選ぶのはよくない」という話をすると、「では、感覚を一切排除して、機械的に判断すべきなのか」と受け取られることがあります。けれど、それは少し違います。

面接官が「良いと感じる」こと自体は、決して悪いことではありません。問題は、その「良い」の中身が、会社としてどんな人材を求めているのかという方針と、きちんとつながっているかどうかです。

会社が大切にしたい価値観や、これから伸ばしていきたい事業の方向性と、面接官個人の「好み」がたまたま一致していれば、それは強力な判断材料になります。けれど、方針とすり合わされないまま個人の好みだけが独り歩きしていると、面接官が変わるたびに「求める人物像」まで変わってしまう、という不安定な状態が生まれてしまうのです。

4.AIを導入する前に、まず社内で言葉にしておくべきこと

AIツールの導入を検討するとき、多くの会社は「どのサービスが良いか」「どんな機能があるか」という比較から入りがちです。もちろんそれも大切な検討ですが、実はその前にもっと大事な準備があります。

それは、「自社にとって“良い人材”とは、具体的にどういう状態を指すのか」を、面接官たちの間で一度言葉にしてすり合わせておくことです。この土台がないままAIを導入しても、AIは大量の候補者を効率よく並べてくれるだけで、最後に選ぶ基準そのものは、これまでと同じように面接官任せのままになってしまいます。

言い換えれば、AIが解決してくれるのは「絞り込みの手間」であって、「基準のズレ」ではありません。この二つを混同したまま採用の仕組みを考えてしまうことこそが、多くの会社が気づいていない落とし穴なのです。

まずは、自社の面接官たちが、それぞれどんな基準で「良い」「違う」と判断しているのかを、見える形にしてみること。それこそが、AIをただの効率化ツールで終わらせず、本当に採用の質を上げるための最初の一歩になります。

まとめ

「AIを入れているのに、なぜか採用がうまくいかない」——そう感じても、日々の業務に追われる中で、面接官一人ひとりの中にある判断基準まで掘り下げて考える時間は、なかなか取れないものです。

まずは、自社の現状を言葉にして整理してみることが第一歩です。「面接官それぞれが、何を見て“良い”と判断しているのか」——そのすり合わせができているかどうかを確認していくだけでも、見えていなかった課題がはっきりしてきます。

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    みなさん、こんにちは。アンデア代表の吉開です。

    私の実家は、福岡県の田舎で小売店を営んでいます。東京で仕事をしていましたが、コロナ禍で父が体調を崩し、福岡へ帰省することに。ありがたいことに、50年以上も地元の方々に愛されてきた店舗をなくすわけにはいかず、家業を手伝い始めました。ですが、そこで目にしたのは、想像を超えたアナログな光景でした。PCができない父、売上入力に追われる母、指示待ちのパートさん、FAXや電話での確認……。デジタルが普及した今でも、効率化にはほど遠い現状に言葉を失いました。
    そこで、まずは補助金を活用してレジの導入やPC、FAX機の買い替えなど、できる限りの改善を行いました。それでも、季節商売特有の繁忙期の負担や、まばらな売上には頭を悩ませていました。そんな中、店舗で公式LINEを導入し、来店される方々へセール案内やクーポンを配信したところ、来店頻度が増え、売上も上向きになったのです。
    この成功を機に、エステサロン2店舗をOPENし、LINEマーケティングの可能性をさらに実感しました。LINEを通じたお客様への情報配信がリピーターを生み、固定客へと育てることで安定した売上に結びついています。
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