
多くの企業や店舗が導入している LINE公式アカウント。
「顧客とつながれる」「予約や販促に使える」などメリットは大きいですが、一方で 運用コスト が課題になるケースも少なくありません。
制作物(バナー・リッチメニュー)の外注費
これらを無計画に進めてしまうと、費用ばかり膨らみ、思ったほど成果が出ない…という事態になりがちです。
そこで本記事では、LINE公式アカウントの運用コストを抑えつつ、ROI(投資対効果)を最大化する方法を解説します。
- 月額料金プランの費用
- 配信メッセージ数の増加
- 運用担当者の人件費
- 制作物(バナー・リッチメニュー)の外注費
これらを無計画に進めてしまうと、費用ばかり膨らみ、思ったほど成果が出ない…という事態になりがちです。
そこで本記事では、LINE公式アカウントの運用コストを抑えつつ、ROI(投資対効果)を最大化する方法を解説します。
- ROIとは?
- ROIは「Return on Investment」の略で、日本語では「投資収益率」または「投下資本利益率」と呼ばれます。投じたコストに対してどれだけの利益を得られたかを示す指標です。
計算式は以下の通りです👇ROI(%)=(利益 ÷ 投資額)× 100
例えば、LINE公式アカウントの運用に月10万円を投資し、その結果30万円の利益が得られた場合、ROI = (30万円 ÷ 10万円) × 100 = 300%
となります。
つまり、投資した金額の3倍のリターンがあったということです。

- LTVとは?
- ある顧客が商品やサービスを使い始めてから利用を終了するまでの期間に、企業がその顧客から得られる総利益(顧客生涯価値)のこと
1.運用コストの内訳を把握する
まずは「どこにコストがかかっているか」を明確にしましょう。
月額費用(メッセージ配信枠)
フリープラン・ライトプラン・スタンダードプランなど、配信通数によって料金が変動します。
人件費
社内での運用か、外注かによって負担は大きく変わります。
制作費用
配信用の画像、動画、リッチメニューのデザインなど。
システム連携費用
予約管理やMA(マーケティングオートメーション)との連携にかかる費用。
👉 まずは現状を「見える化」し、どこに最も費用がかかっているのかを把握することが重要です。
2.配信の最適化でメッセージコストを削減
LINEのコストで最も大きいのが「配信通数」。ROIを高めるには、無駄な配信を減らし、必要な人に必要な情報を届けることがポイントです。
配信最適化の具体策
- セグメント配信:性別・年齢・来店履歴などでターゲットを絞り、関心の高いユーザーにだけ配信。
- ステップ配信:新規登録から一定期間の間に、自動で段階的なメッセージを配信。
- リマインド通知の自動化:予約前日や施術後の注意事項などを自動化すれば、配信効率が上がります。
無差別配信では既読率・CV率が低下しやすく、結果的にROIを下げてしまいます。
- CV率(CVR)とは
- 「コンバージョン率(Conversion Rate)」の略で、Webサイトや広告に訪れたユーザーのうち、商品購入や資料請求といった「最終的な成果」(コンバージョン)に至ったユーザーの割合を示す指標
3.コンテンツの再利用で制作コストを圧縮
毎回新しい画像や動画を制作すると、外注費や作業時間が膨らみます。そこで「再利用できるコンテンツ」を蓄積するのが有効です。
- 季節ごとの健康情報・美容情報を年ごとに再利用
- 人気記事や動画をブラッシュアップして再配信
- Instagramやブログで作成したコンテンツをLINE用に転用
👉 「資産コンテンツ」を増やすことで、制作コストを大幅に削減できます。
4.自動化ツールで人件費を削減
LINE公式アカウントはAPIや外部ツールと連携することで、自動化の幅が広がります。
- 予約システム連携:LINEから24時間自動予約
- チャットボット:よくある質問を自動応答
- アンケート自動回収:来店後の満足度調査を効率化
こうした仕組みを導入することで、スタッフが手作業で対応する時間を減らし、人件費を圧縮しながら精度の高い運用が可能になります。
5.ROIを測定する指標を設定する
ROIを最大化するには、数値で効果を測定することが欠かせません。
代表的なKPIは以下の通りです👇
- 友だち追加数(新規顧客獲得)
- 開封率・クリック率(配信効果)
- 予約数・来院数(直接的な売上貢献)
- LTV(顧客生涯価値)(長期的な収益)
👉 「配信したら終わり」ではなく、効果を数値化し、改善につなげることがROI最大化の鍵です。
- KPIとは?
- 「重要業績評価指標(Key Performance Indicator)」の略で、最終的な目標(KGIなど)達成に向けたプロセスの進捗度を測るための、具体的で測定可能な数値目標を指します。KPIを設定しその達成状況を定期的に確認することで、目標達成に向けた組織のパフォーマンスを把握し、ボトルネックとなっている課題を早期に発見しやすくなります。
- LTVとは?
- 「Life Time Value(ライフタイムバリュー)」の略語で、「顧客生涯価値」を意味し、ある一人の顧客が自社の商品やサービスを利用しはじめてから利用を終了するまでの期間に、企業がその顧客からどれだけの利益を得られるかを指す指標です。企業はLTVを把握することで、顧客獲得コスト(CAC)との比較や、より効果的なマーケティング戦略の立案、顧客ロイヤルティの向上などを行い、長期的な利益の最大化を目指します。
6.成功事例に学ぶROI最大化のポイント
例えば美容クリニックや治療院では、LINE公式アカウントを以下のように活用しています。
- クーポン配信による来院促進 → 新規予約数が1.5倍
- リマインド通知でキャンセル率を30%削減
- 術後ケア情報を自動配信 → 再来院率アップ
このように「予約」「リマインド」「再来院フォロー」にLINEを集中活用することで、少ない配信でも大きなROIを実現しているケースがあります。
まとめ
LINE公式アカウントの運用は、ただ配信するだけではコストが膨らみROIは下がります。
ROIを最大化するには、
- コストの内訳を把握する
- 配信最適化で無駄を減らす
- コンテンツを再利用する
- 自動化で人件費を削減する
- KPIを設定して効果測定する
という5つのステップが欠かせません。
「低コストで最大の成果を出す運用」 を意識することで、LINE公式アカウントは強力な集客・顧客育成ツールとして機能し、長期的な収益向上につながります。
サービス紹介
LINE構築・運用代行は合同会社アンデアへご相談ください。市場調査や戦略立案、構築・運用・検証まで一貫してご提供します。リピート顧客を増やして売上アップや業務効率化・経費削減をサポートします。
この記事を書いた人
合同会社AMDEA 代表吉開 悠美香

メッセージ
みなさん、こんにちは。アンデア代表の吉開です。
私の実家は、福岡県の田舎で小売店を営んでいます。東京で仕事をしていましたが、コロナ禍で父が体調を崩し、福岡へ帰省することに。ありがたいことに、50年以上も地元の方々に愛されてきた店舗をなくすわけにはいかず、家業を手伝い始めました。ですが、そこで目にしたのは、想像を超えたアナログな光景でした。PCができない父、売上入力に追われる母、指示待ちのパートさん、FAXや電話での確認……。デジタルが普及した今でも、効率化にはほど遠い現状に言葉を失いました。
そこで、まずは補助金を活用してレジの導入やPC、FAX機の買い替えなど、できる限りの改善を行いました。それでも、季節商売特有の繁忙期の負担や、まばらな売上には頭を悩ませていました。そんな中、店舗で公式LINEを導入し、来店される方々へセール案内やクーポンを配信したところ、来店頻度が増え、売上も上向きになったのです。
この成功を機に、エステサロン2店舗をOPENし、LINEマーケティングの可能性をさらに実感しました。LINEを通じたお客様への情報配信がリピーターを生み、固定客へと育てることで安定した売上に結びついています。
アンデアでは「皆様の笑顔に寄り添うLINEマーケティング」をモットーに、LINE活用で医療機関や店舗の課題解決をお手伝いします。無断キャンセルの削減や再来率の向上、業務負担の軽減を実現することで、皆様の健康・美容・豊かな生活を支え、笑顔を生むサービスを提供いたします。
私たちは常に「何ができるか」を探求しながら、地域社会にも貢献したいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
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